なずなの言葉に反応して、線から大量の光が帯のように噴き出し、標的の体を一気に覆って、締め上げる。
宙で捕らえた標的を引っ張り落とすかのように、地面に勢いよく叩き付けた。
地に描かれた蓮の花の中に、吸い込まれるように。
地が揺れるほどの衝撃で、光の帯に縛られたままの赤鬼ゴリラは、体ごと地に跳ねている。
身動き取れない状態のまま、ダメージを受けた。
形勢逆転…!
光の帯にぐるぐると縛られ、すまき状態で横たわっている赤鬼ゴリラを見据えて。
なずなは、攻撃の手を緩めない。
先ほど赤鬼ゴリラに向けて投げ打って、そこら辺に落ちていた短剣を拾い上げる。
その先端を、向けた。
「…悪しきもの、禍つもの、鬼すみやかに去りねと宣る…」
フワッと風が起こる。
なずなの持つ短剣の先に、風が渦をまいて集まっていた。
なんか…これ、シメの技のような気がする。
形勢逆転、勝利。
そう確信していた、のだが…。
「…降臨諸神、諸神人、殺鬼万千、却鬼……はっ、な、何っ!」
(えっ?!)
問題発生。
それは、前に見た光景と同じ…。



