俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


なずなの言葉に反応して、線から大量の光が帯のように噴き出し、標的の体を一気に覆って、締め上げる。

宙で捕らえた標的を引っ張り落とすかのように、地面に勢いよく叩き付けた。

地に描かれた蓮の花の中に、吸い込まれるように。

地が揺れるほどの衝撃で、光の帯に縛られたままの赤鬼ゴリラは、体ごと地に跳ねている。

身動き取れない状態のまま、ダメージを受けた。



形勢逆転…!



光の帯にぐるぐると縛られ、すまき状態で横たわっている赤鬼ゴリラを見据えて。

なずなは、攻撃の手を緩めない。

先ほど赤鬼ゴリラに向けて投げ打って、そこら辺に落ちていた短剣を拾い上げる。

その先端を、向けた。




「…悪しきもの、禍つもの、鬼すみやかに去りねと宣る…」




フワッと風が起こる。

なずなの持つ短剣の先に、風が渦をまいて集まっていた。



なんか…これ、シメの技のような気がする。

形勢逆転、勝利。

そう確信していた、のだが…。




「…降臨諸神、諸神人、殺鬼万千、却鬼……はっ、な、何っ!」




(えっ?!)



問題発生。

それは、前に見た光景と同じ…。