俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~



しかし、好きで好きで突っ走り気味に物事を考えるにも問題がある。



要は、なずなの気持ち…。



最近、回りをチョロチョロしている俺をどう思ってるかなんですけど。

何でこいついるの?とか、気付いてるだろうか。

その俺がそこにいる理由を。



ヤツの気持ちの内が、わかりづらい。

あんな『いつのどんな時も本気だ!』と豪語する強気ぶりだ。

その強気の裏に、隠された何かしらの思いがあるのか、ないのか。

ぶっちゃけ、何を考えているかよくわからない。



眼中に入らないままで、一気に攻めると玉砕しかねない。

だから、ここは何とか想いを抑えて普通にしてる俺。

俺、計算高いな、やっぱり。

…いや、計算高いのではない。

あのママ(ババア?ジジイ?)曰く。



ただのヘタレ。



(………)



ずーんと落ち込む。

自分で自分を傷付けてしまいました。



そういうワケで、改めて。

脱ヘタレを目指し、心技体すべて鍛え直している最中。




…とは、言っても。

どうするか…。