俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~

出過ぎたマネですけどね。




…それからだ、きっと。



俺は、ここ最近、ちょっと走り気味になってきてる。

なずなへの、想いが。



頭の中が、どんどんなずなで侵食されていく。

ボーッとした時、なずなのことを考える回数は圧倒的に多くなった。



あの、涙を流して目を腫らした顔を思い出すと、切なくなって胸をキュッとさせたり。

でも目が真っ赤になってしゅんとした顔が可愛かったな…なんて思ったり。

ぴえんしたこと誰にも言うなよ!なんてムッとふくれた顔も可愛かったな、なんて。



あーっ。女の涙の威力、ハンパない…。

普段大魔王だから、余計だ。

気になって気になって仕方無くなるんだ。




なずなのこと、好き過ぎる。




…だけど、ただ好きだというだけでは済まない。



陰陽師さん相手ですが。



何か、出来ることはないんだろうか。

何をしてやったらいいのか。

そんなことまで考えてしまう。

…これも、出過ぎたマネですけどね。俺、何の力もないのに。



やっぱり、女の涙の破壊力は見事だ。

こんなにも、俺を情熱的に考えさせて、頭を悩ませる。