俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


え…式神呼んだんだよね。

犬?

しかも、犬は犬でも、これ…ヨークシャーテリア?!

お座敷犬の代名詞、ヨークシャーテリア!



え?これ、式神なの?



想像とは掛け離れたその姿を目にしてまばたきが多くなってしまった。



出現したヨークシャーテリアは、なずなの前でちょこんとおすわりをしている。

そして、なずなを見ながら、ハッハッハッと息を荒くしながら、尻尾をパタパタと振っていた。

興奮してる…?

どう考えても、使い魔っぽくないぞ!



「…これ、式神なの?」



そこをどうしてもスルーすることが出来ず、なずなに尋ねてしまう。

しかし、なずなは「ふぬぬぬっ…!」と、顔を真っ赤にしてふるふると体を震わせていた。



「私の技術が足りないのか、才能がないのか…ど、どうしても、こんな式神しか出ないんだ!」

「え…」

「何度何度練習しても、人形でもなければ鳥でもない!…ヨーテリしか出てこないんだ!」

「は…」



…陰陽師の世界はよくわかりませんが。

なずなの技術と才能が無いばかりに、こんな畜生…失礼、お座敷犬の式神しか出てこないってことか?