俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


すると、ザザッとノイズ音が聞こえる。

綾小路室長からの無線だ。



『こちら綾小路。君たちの疑問の通り、その扉の向こうへ偵察を出して。…なずな、式神。その距離なら入り込めるでしょ。どーぞ』



扉の向こうへ偵察?式神?



式神って。

確か、陰陽師の使い魔的存在みたいな。

陰陽師ドラマでやってた。

その式神は、女子供の姿をしていたが。



「…結界張ってあるんじゃなかったのか?どーぞ」

『扉の向こう全体じゃない。規模は極めて小さめだったはず。結界の周りに人間いるかぐらい調べられるでしょ。どーぞ』

「むむ…了解。式神で偵察を出す」



そう言って、なずなはブレザーの内ポケットに手を入れる。

取り出したモノとは…人のカタチに切り抜かれた白い紙。

その紙を指で挟み、ブツブツと小声で何かを唱える。



やはりそこは、陰陽師。

ドラマの通り、なずなも式神使えるんだ。



白い紙は、なずなの声に反応するかのように、白くポワンと輝き出す。

その光は大きくなり…なずなが手を離すと、宙にホワホワと浮かんでいた。