俺が指定したソファーに、二人で速やかに座る。
…は、いいが。
「………」
しかし、そこはとっても気まずい。
目の前に…。
「…やんっ。もう、やだー」
斜め向かいのソファーではあるが。
すでに二人の世界、イチャラブモードの男女が視界に飛び込む。
二人さっきから、キス連発の姿を俺達は観賞する羽目となっているのだ。
「………」
わかっちゃいるが。
思わず二人して、その光景に釘付けとなる。
だが、お互いハッと我に返ってしまい、とっても気まずくなってしまっていた。
我ながら…なんて場所をチョイスしたんだ。
モロに見える。見える…!
モロ見えのあまり、俺も動揺。
「…と、と、取り敢えずっ。び、VIPの登場をま、待つか…」
「あ、あ、あ、おう」
お互い動揺しまくりの図。
なずなと二人っていうのが、更なる動揺を誘ってる。
俺も人のこと言えない…。
しかし、なずなは気を取り直したのか。
身を乗り出して、顔認証システムの扉を遠くから覗く。
「…中に、もういるんだろうか」
「かもな」



