俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


「水口パイセン、さっさと合流しないとこのわっちが視姦致しますぜ?」



そう言って川村は、メガホンで望遠鏡を覗くかのようにして、瞳真くんをじっと見ている。

こいつ、本当に喋り方独特だな。

それに、視姦宣言すな。



だが、そう言われた瞳真くん。

いつものポーカーフェイスそのまま、首を傾げている。



「…川村マネよー。…俺のことホントに視姦してんの?俺、視姦されてるって全然わかんないんだけど」

「気付かれないように視姦するのがプロっつーもんですたい」

「へぇー」

え?納得してんの?

視姦のプロの極意、第三者の俺が理解出来ないんだけど。



すると、川村のメガホンがくるっと俺の方を向く。



「伶士殿もはよ合流なさい。あんたはみっちょが視姦してくれるから心配するでない」

「………」

別に視姦されたいわけじゃないよ…?

それに、伶士殿って…みっちょに影響受けるでない。



サッカー部に変なお仲間が加わりました。