「水口パイセン、さっさと合流しないとこのわっちが視姦致しますぜ?」
そう言って川村は、メガホンで望遠鏡を覗くかのようにして、瞳真くんをじっと見ている。
こいつ、本当に喋り方独特だな。
それに、視姦宣言すな。
だが、そう言われた瞳真くん。
いつものポーカーフェイスそのまま、首を傾げている。
「…川村マネよー。…俺のことホントに視姦してんの?俺、視姦されてるって全然わかんないんだけど」
「気付かれないように視姦するのがプロっつーもんですたい」
「へぇー」
え?納得してんの?
視姦のプロの極意、第三者の俺が理解出来ないんだけど。
すると、川村のメガホンがくるっと俺の方を向く。
「伶士殿もはよ合流なさい。あんたはみっちょが視姦してくれるから心配するでない」
「………」
別に視姦されたいわけじゃないよ…?
それに、伶士殿って…みっちょに影響受けるでない。
サッカー部に変なお仲間が加わりました。



