「凌憲、それは…!」
「伶士、僕達は頼智さんと宮内さんの件、そして君が学園を去った件をきっかけに、何度も話し合いを重ねた。君を失った悲しみはこれと言って語り尽くせない」
だから、それも…違う。
…とは、言いきれない自分がいるからか。
喉の奥で声が止まってしまう。
っていうか、そのフレーズ、おまえらの中でネタ化してるだろ。
俺を失った悲しみ、本当にどうでもいい。
「…この、学校という場所には、選ばれた人間なんていないし、要らない。みんな、ここに支配されるために来ているんじゃない。学ぶために学校に来ているんだ」
凌憲の膝上に乗せられた拳は、グッと握られている。
まるで、怒りを顕にしていて。
「この北桜学園は、VIPのための学園じゃない。…この学園に通う、生徒みんなのものだ。学園に『神』は要らない…」
そういうことか。
学園に『メスを入れる』とは。
…本気か?
しかし、その答えは、凌憲の目力が物語っていた。
本気…か。



