俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~


すると、瞳真くんは何かに気付いたように、ハッと目を見開いている。

「伶士、ごめん。ダプルパチンコじゃなくてダブルデートだった」

「………」

そうですか…。

そんな間違え方、やめて。

天然この。



すると、背後から気配を感じる。



「水口パイセン、伶士殿!サボりはいかんですぜ?アップ始まっとりますよ!」



振り向くと、メガホンとホイッスルを首からぶら下げた新加入マネージャーが登場した。

首のメガホンを持って、俺と瞳真くんの腰をポカッとそれぞれ叩く。



むーだ。

なずなのギャル友、マブダチ。



むーこと、川村萌梨はあの後、サッカー部の室内練習に顔を出した。

練習見学。

経験者の新マネージャーがぜひ欲しい、マネージャー軍団、チーフのせづマネは『瞳真を視姦?!…入部してくれるなら、どんどん視姦しまくって!』と、自らのカレシを売った。



てなわけで、視姦権(…)を見事に得た川村は、その日にめでたく(?)入部を決めたのだった。