無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。

すると彼、今度は何を思ったのか突然私の膝の上にゴロンと寝そべると。


「ここで寝るから、チャイム鳴ったら起こして」


「……なっ」


「オヤスミ」


「ちょっと~!」


なにこれ。なんで私の膝の上で寝るの?


こんな体勢恥ずかしすぎるよっ。誰かに見られたらどうするのかな。


蓮水くんったらほんと、相変わらず行動が予測できないというか、マイペースすぎるというか。


でも、振り回されてるような気がするのに、やっぱり憎めないというか。


まんざらでもないと思ってしまうのはどうしてなんだろう。


ふと見下ろすと、目を閉じる彼の顔がすぐ真下にあって、思わずドキッとしてしまう。


キレイな顔、してるなぁ……。


動きたくても動けないので、私は結局チャイムが鳴るまでそのままボーっと彼の寝顔をずっと眺めていた。


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