無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。

めんどくさいって……朝比奈だと長いから、とか?


でも蓮水くん、他の人のこともみんな苗字で呼んでる気がするんだけどな。


「うん、いいよ全然。呼び捨てでも」


頷いたら、蓮水くんはそこで腕と足を組み下を向いたかと思うと、そのまま目を閉じた。


「ってなわけで、オヤスミ、花乃」


「えっ!」


ウソ、また寝る気?


「いやいや、ちょっと待って。なんで……っ」


「だって、昼飯食べると眠くなるじゃん」


「だ、だめだよっ! また五時間目サボる気でしょ」


「あ、バレた?」


なんて言ってイタズラっぽく笑う蓮水くん。


「じゃあさ……」