無気力な一匹オオカミ男子に懐かれました。

なんて、遠慮するように言う彼。


もしかして、私が無理矢理突き合わされて迷惑してるって思ったのかな?


「そ、そんなことないよっ。それより、蓮水くんが単位落とすほうが困るよ」


「へっ?」


「だから、一緒に頑張ろう! 私でお役に立てるかわからないけど、分かるところは全部教えるから」


意味もなく拳をギュッと握り声を掛けたら、蓮水くんはそんな私を見てクスッと笑うとこう言った。


「……朝比奈って、変わってんな」


「えっ?」


変わってる? どうして?


「なんていうの……お人好し? いや、世話焼きっつーか」


「そ、そうかな?」


「でもまぁ、朝比奈がそこまで言うなら、仕方なく頑張るわー」