「それじゃ花乃、またね」
「うん、部活頑張って!」
放課後、部活に行く麻里ちゃんを見送った私は、自分の席で黙々と日誌を書いていた。
今日は日直の当番だから、この日誌と黒板消しと、戸締りを終えないと帰れないんだ。
でも、今日はお母さんに弟の学童保育のお迎えを頼まれているわけでもないし、スーパーで買い物をする予定もないから、特に急ぐ必要はない。
ちなみに麻里ちゃんは吹奏楽部なので、朝練に午後錬に毎日忙しいから、基本一緒には帰れない。
だから、放課後はたいてい一人で帰ってる私。
今日この日直の仕事が終わったら、久しぶりに本屋にでも寄って帰ろうかな。
レシピ本とか見たいし。
するとその時、すぐ近くで担任の松丸(まつまる)先生と蓮水くんが会話する声が聞こえてきて。
「おい蓮水お前、今日こそは帰さないからな!」
「ゲッ……」
「ゲッ、とはなんだ! だいたいお前はサボりすぎなんだよ。授業中も居眠りばかりだし。このままじゃ単位足りなくなるぞ」
「うん、部活頑張って!」
放課後、部活に行く麻里ちゃんを見送った私は、自分の席で黙々と日誌を書いていた。
今日は日直の当番だから、この日誌と黒板消しと、戸締りを終えないと帰れないんだ。
でも、今日はお母さんに弟の学童保育のお迎えを頼まれているわけでもないし、スーパーで買い物をする予定もないから、特に急ぐ必要はない。
ちなみに麻里ちゃんは吹奏楽部なので、朝練に午後錬に毎日忙しいから、基本一緒には帰れない。
だから、放課後はたいてい一人で帰ってる私。
今日この日直の仕事が終わったら、久しぶりに本屋にでも寄って帰ろうかな。
レシピ本とか見たいし。
するとその時、すぐ近くで担任の松丸(まつまる)先生と蓮水くんが会話する声が聞こえてきて。
「おい蓮水お前、今日こそは帰さないからな!」
「ゲッ……」
「ゲッ、とはなんだ! だいたいお前はサボりすぎなんだよ。授業中も居眠りばかりだし。このままじゃ単位足りなくなるぞ」



