が、顔面キャッチって……。


「さっきの、蓮水くんも見てたの?」


「うん、バッチリ見てた」


うわぁ、どうしよう。恥ずかしい。


でもまさか、彼のほうから話しかけてくるなんて。


「痛そうだったけど、大丈夫?」


そう言ってしゃがみこんで目線を合わせてきた蓮水くん。


なんだろう、わざわざ心配してくれたのかな?


「だ、大丈夫だよっ。私がボーっとしてたのが悪いし……」


――ピタッ。


すると次の瞬間、蓮水くんが何を思ったのか、手に持っていたスポーツドリンクのペットボトルを私の額にくっつけてきて。


「どう? 冷たい?」


ドキッとすると同時に、頭がひんやりとして冷たくなった。


なにこれ。もしかして、冷やしてくれてるのかな?


でも、なんかちょっと照れるかも。