慧「分かりました。やってみます。」

大神と友達になれて良かった。

弘高「うん。…あれ?
これ、桃花ちゃんのカバンちゃう?」

慧「ああ、俺。届けてきます。」

余韻に浸っててそんな会話には
気付けへんくて、いつの間にか
目の前には大神がおった。

慧「…成瀬。」

私もかなり気まずいなと思ったけど
多分、私以上に大神は
気まずいなて思ったと思う。

その表情が物語ってた。

桃花「あの、カバン。取りに来てん。」

慧「あー、うん。はい。」

桃花「ありがとう。」

慧「いや。」