電話を切ってから、何度も病院を変えている母が今どこにいるか父は知らなかったと思った杏奈は父にもう一度電話をした。
『なんだ?』
走っているかのような乱れた呼吸の父。
「病院」
『知ってる。〇〇治療センターだろ』
当たっている・・・。
どうして父は母の病院を知っていたの?
父は早口でそういうと電話を切った。
杏奈は母の手を握る。
「お父さん、急いでくるって。なんでだろ。病院、知ってた。」
まだ温かい母の手を握りながら、杏奈は母に話しかけ続けた。
『なんだ?』
走っているかのような乱れた呼吸の父。
「病院」
『知ってる。〇〇治療センターだろ』
当たっている・・・。
どうして父は母の病院を知っていたの?
父は早口でそういうと電話を切った。
杏奈は母の手を握る。
「お父さん、急いでくるって。なんでだろ。病院、知ってた。」
まだ温かい母の手を握りながら、杏奈は母に話しかけ続けた。



