元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

いつの間にか眠っていた杏奈。

ソファで話をしているときに眠ってしまったはずなのに、目を覚ますと寝室のベッドに寝ていた。目の前には眠っている瑠衣。

瑠衣が運んでくれたのだとわかり、あたたかな気持ちになりながら、杏奈は瑠衣の唇に口づけた。

「朝から、俺を試してんのか？」

そう言って目を開けた瑠衣が杏奈の体を抱き寄せる。

「おはよう」
「おはよう」
「あー仕事行きたくなくなるじゃん」
杏奈の体を強く抱きしめながら瑠衣が子供のように言って、杏奈は笑った。

「ごはん作るね」
「いらない」
起き上がろうとした杏奈の体を抱き寄せて、瑠衣は杏奈に口づけた。