元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

「絶対に幸せにします。後悔はさせません。大切にします。」
「・・・っ」

杏奈の手を両手で握る瑠衣。

「俺はまだ学生で、まだまだだけど。まだまだの男だけど。それでも今の俺の精一杯を杏奈ちゃんに送ります。全力で守ります。」
まっすぐに杏奈の目を見つめる瑠衣。

次々にあふれる杏奈の涙。

「いつかもっと俺がちゃんと杏奈ちゃんを守れる力がついたら結婚もしてほしいと考えています。ちゃんと守れるような男になるから。」
「・・・」
「杏奈ちゃん。俺と付き合ってください。杏奈ちゃんの時間を俺にください。」



ワンルームの狭い瑠衣の一人暮らしの部屋。部屋には一人用のベッドと小さな机しかなかった。
その部屋の真ん中。熱い夏の日に、杏奈に告白をした瑠衣。