元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

「ちょっと待ってて」
そう言って瑠衣は杏奈を寝室のベッドの前に座らせ、自分は寝室から出てしまう。
「何？なに？」
不思議がり瑠衣を見ているだけの杏奈。

「いいから」
瑠衣は寝室に何かを持って入ってきた。

「なに？それ。」
大きな紙袋をぼんと床に置くと、杏奈の正面に瑠衣も座る。

「杏奈ちゃん」
「何？急に。ちゃん付け」
杏奈が笑う。それでも瑠衣は真剣な顔をしている。

「杏奈ちゃん。まだ出会って半年もたってないけど、君以外いないって思ってます。」

笑っていた杏奈の顔が見る見るうちに泣き顔になる。