元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

「俺の家でいいか?」
「うん」
最近、瑠衣の部屋に必要最低限のものを置かせてもらっている杏奈。
瑠衣の部屋に泊まることも増えていた。

「コンビニ寄って、適当に何か買って行こう。」
「うん」
仕事帰りに結婚指輪を選びに行っていた二人。
もういい時間だ。

会計の時はいつも瑠衣が先にカードで支払いをしてしまう。

何度か支払いをしようと杏奈がお金を出すことがあったが、その分は女性の方が結婚にいろいろかかるからといつも財布に戻されてしまう。

「何か適当に作るね」
杏奈が瑠衣の部屋に入ってすぐにキッチンへ向かおうとすると、「違う」と瑠衣は杏奈の手をひいて寝室の方へと向かった。