元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

何度か目を覚ました杏奈。
その度に自分を抱きしめたまま寝ている瑠衣の寝顔が見えて、安心して再び眠りについた。


瑠衣も出張から帰ってきてからほとんど休んでいない。
夕べも杏奈の看病をしてほとんど眠っていなかった。

久しぶりのぬくもりに癒されて、ぐっすりと眠っていた。


夕方になりすっきりとした頭で杏奈が目を覚ますと、杏奈の方を微笑みながら見つめている瑠衣がいた。
「おはよう」
「おはよう」
「もう夕方だけどな」
「・・・うん」
「具合は?」
「いい。すごく。」
「よかった。」
杏奈の熱を確かめるように額に触れる瑠衣。