元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する

「杏奈っ!!」
そこには地面に蹲る杏奈がいた。

瑠衣は慌てて駆け寄り杏奈の体を支える。

その体の熱さに瑠衣は驚いた。

「ばかっ」
瑠衣はそう言いながら杏奈の体を抱き上げた。






杏奈のカバンからカギを出して杏奈の部屋に入る。

ベッドの上に杏奈の体を横にして靴を脱がせ玄関に靴を置きに行こうとしながら、その部屋の質素さに瑠衣は心がちくりと痛んだ。