初めて呼び捨てで少しドキッとした。
とてもかっこよく見える。
真っ直ぐに私を見て、真っ黒な瞳で
私を捉えて離さない。

「好きなんだ、好きだから心配なんだ。」

「うん。」

「もう、心和無しじゃ生きられないんだよ」

「知ってるよ」

「お願いだから離れないで。」

「離れないよ」

抱き締める力が段々強くなって
私を見てニッコリ笑い
優しく私を抱いた。