「ん?…なに?」 「いや…別に…」 海の風が キミの香りをオレまで運ぶ 他の人には運ばないでほしいな…って 真剣に思った 「ねぇ、写真とろーよ!」 カシャ… 「凌、半目ーーー!」 「だって、急に…」 カシャ… カシャ… 「やめろよー! 全部、ブレてるし!」 カシャ… 笑いながら砂浜を走るキミ オレのフィルターに しっかり焼き付いた キミの笑い声と 香りと一緒に…