母を想えば



「!?」
「・・・・・・・・・・・。」


・・・驚く僕をよそに・・・
吉田さんがゆっくりと頷く・・。


「“遺族会はここ数年、
お互い交流を遠慮している”

“お互い、そこに依存せずそれぞれの今と向き合っている”

あなたが教えてくれたのは事実だったはずです。だから疑問を抱きました。

お嬢様の命日ならともかく、

あなた方の人生を一変させた男の命日に、何でわざわざ集まるのか?と。」


「・・・・・・・・・・・。」


「吉田さん。

他の方々を悪く言うつもりも、それで彼らに事情聴取するつもりもありません。

だから教えて頂けませんか?」


「・・・・・・・。」


「私達が立てた仮説はこうです。

才谷の手紙を読んでしまった彼ら5人は、

この20年必死に戦って戦って戦ってきた“線”が切れてしまった。

必死に押し込めてきた【復讐心】が、
ついに爆発してしまった。


だから行動に出ようと・・。

灰原の命日にあたる今日15日に、
今度は才谷に罰を与えると計画した。」


「・・・・・・・・・・・・・。」