第１０話



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「初めまして。トモです。」


「・・・あらららら・・。

こりゃまた綺麗な新人さんが入ったんだねぇ・・。」


「お酒、お作りしますね。」


「おひょひょひょ。
ねぇねぇ僕の事知ってる！？

結構テレビにも出てるんだけど！」


「え・・そうなんですか？
お仕事は何を・・？」


「まぁ・・ジャーナリストって所かな。

どんな現場、どんな巨悪にも真っ向から立ち向かう・・

“事件が起きれば現場に鈴木あり”って最近業界でも顔が売れてきたんだよねぇ。」


「凄いですね。ごめんなさい私あまりテレビ観てなくて・・。」


「じゃあ今度からテレ朝の夜のニュース観るようにしてよ！

僕の活躍ぶりがよ～く分かるよぉ？」


「はい。そうさせてもらいます。」


「・・あ！ねぇトモさん。
最近だと女子中高生連続殺人事件。

これならニュースあんまり見なくても知ってるでしょ！？」


「はい。さすがにそれぐらいは・・。

それも鈴木さんがご活躍されたんですか・・？」


「なんてったって僕はあの灰原ジロウと対談した男だからねぇ。」


「え!?凄い・・・凄いですね！凶悪犯罪者に取材するなんてカッコいい・・。」


「おひょひょひょ。君みたいな美人に褒められると照れますなぁ。」