「奥様。残酷なことを申し上げますが、

自殺者というのは家族や大切な人に何か“前兆”のようなサインを送ることがあります。

それと同時に、自殺を止められたくないから無理をして“日常”“平常”を演じようとします。

家に戻ったらどこかに遺書が残されていないか確認だけしてください。」


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「ですが、もし遺書が残っていなくても不審に思わなくて大丈夫です。

自殺者の3人に1人は、何も残さず身一つで逝ってしまいますから。」


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「自殺理由を無理に探すのもやめたほうがいい。

あなたやお嬢さんが余計に辛くなるだけです。」


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「事件性が無い以上、
我々警察の介入もここまでです。

ゆっくり時間を掛けて、
現実と向き合ってください。

では失礼します。」