第7話



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ムコウジマ署 玄関前。

真田さんと2人並んで、
その人物の到着を待つ。


「わざわざ静岡からご苦労なこったな。」


「まぁ会いに来てくれるだけでもいいんじゃないですか?

いつからか知らないけど、
絶縁状態だったそうなので。」


今日は大雨とまではいかないけど、
傘は必要な雨降り模様。


事前に聞いていた時間に差し掛かると、
一台のタクシーが敷地内に入ってきた。




「「・・・・・・・・。」」


タクシーから降りて傘をさしながらこちらへ歩いてくる女性。

写真で見たとおりだったからわざわざ確認するまでもないけど・・


「満島ハルカさんですか?」


「はい。」


「ムコウジマ署の小西です。
ご足労ありがとうございます。」


「・・・・・・・・。」


「どうぞ中へ。」



満島さんを伴って“遺体安置所”まで向かう。


チラッとだけスケベ刑事のリアクションを伺うと、言うまでもなく、絵に描いたように、

ビヨ~ンと鼻の下が伸びていた。