「・・いいか!
満島トモコは杉内殿の帰宅時を“待ち伏せ”して、
彼が現れるのをじっと待ち・・こうやって背後から奇襲をかけたと思われる!」
猿渡警部の解説が聞こえた後、
足音と共に背中へトンッと手刀が当たる。
「よし小西、こっちに振り返れ。」
「はい。」
「いいか!
背中を刺された杉内殿は当然、
“何事か!?”と後ろを振り返る!
それに対し、満島は2発目として腹に向かって包丁を入れようとする!
・・・よし小西、
抵抗しながら俺の顔面を殴るフリしろ。」
「はい。」
「いいか!
当然、杉内殿は必死に抵抗をして、
襲撃者満島の顔面を殴る!
そして2人は揉み合う最中・・
小西、俺の腹に軽くチョップしろ。」
「はい。」
「いいか!
杉内殿は正当防衛で満島の腹を刺した!
そしてあの女の力が弱まったこの瞬間、
きっと杉内殿は助けを呼ぼうとスマホを取り出そうとしたはずだ!
・・・よし小西。
ポケットからスマホを出そうとしろ。」
「はい。」
「だが!満島め・・諦めの悪い女だ!
あの女は最期の力を振り絞って、
杉内殿の腹へ包丁を突き刺した!」
猿渡警部の手刀がトンッと俺の腹に当たる。
「よし小西、倒れろ。俺も倒れる。」
「はい。」



