母を想えば



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「ムコウジマ署の小西です。」
「・・・・・・・・・・・・。」


「お店を任せてもらってる松尾です・・。」


「今朝は遺体の身元確認にご協力頂きありがとうございました。

早速ですが、改めて満島さんについて聞かせて頂きたい事があり・・・・真田さん?」



営業前の“蝶舞蘭”の店内、

よく分からない俺でもなんとなく分かる高そうな着物を纏った綺麗な女性に・・・


「なにもれなく鼻の下伸びてるんすか!!」


無類の女性好きスケベ刑事がビヨ~ンと伸びていたのは言うまでもない。


「いやぁお綺麗な方だ。
あ、申し遅れましたが真田と申します。」


「はい・・・。」


「亡くなった満島さんですが、
いつ頃からこの店で?」


「ちょうど・・1年ぐらい前だったと思います。」


「あれ?割と最近なんですね。」


「はい・・。トモさん、
ずっと静岡にいたみたいで、

“こっちに引っ越してきて働き口を探してる”って・・。

ウチはこういう所ですし、キャストの雇用も厳選させて頂いていたので、

最初は“見習い”から始めてもらいました。」