「20年ほど前、ここセイズで再び“連続撲殺事件”が起きました。
被害者は10代後半の女子中学生から高校生。
大変残念ながら、6人の罪無き女生徒が被害に遭ってしまいました。」
「それを犯したのが・・
“才谷ヒロシ”ですか?」
「はい。
ただ、当時の状況証拠や捜査から、
“犯人は2人いる”・・
“複数犯”だと私達は暴いていました。
・・・というより、
私が被害者の方々から聞いた証言から、
“犯人は2人”
“才谷以外にもう1人の主犯格がいる”
と結論しました。
当時、私のこの力を知っていたのは梅田係長のみ。捜査を主導していた県警の人達に、
私の力を隠した上で“複数犯”の事実を訴えるには相当の骨を折りましたけどね。」
「・・・あ!」
「・・どうしました?」
《テツさんは死者が視える事を“仲間に打ち明ける”という選択を取った。
もちろん初めは誰も信じなかったし、
“マジで頭ヤバい奴”と思われて・・
薬物の検査もされたらしい。
だが最初に信じたのが、
当時係長だった梅田さんだそうだ。
あとは“論より証拠”。
テツさんが被害者と話をして犯人を割り出して、皆がそれに基づき捜査を進めて、
実際にそれで幾つもの難事件が解決されたと同時に、テツさんの力は証明された。》
ここに配属された初日。
関本主任から初めて教えてもらった豊川さんの話を思い出した。
きっと・・・この事件がきっかけの一つだったに違いない・・。



