その真ん中にドカッと座る・・
“サル”こと、愛知県警刑事部
捜査課長【猿渡警部】
あ、“サル”は俺達があの人を揶揄する時の呼び方だから、
絶対に本人の前では口にできないけど・・。
猿渡警部はまぁ“ドラマに絶対1人はいるキャラクター”という表現が似合うというか、
“コネ”と“ゴマすり”でのし上がった曲者というか、典型的な“地位差別主義者”というか、
とにかく色々と“見下してくる”、嫌なお人だ。
俺達は組織の上で成り立っている。
東京にトップオブトップの“警視庁”があって、全国に“県警”があって、
そしてピラミッドの一番下に俺達“所轄”がある。
だからこの組織に所属する以上、
そして組織としての役割を保つ以上、
上からの命令は絶対だけど、
なんでわざわざ県警が・・?
「ちょっと待ってくださいよ。なんで県警の方達が今回のヤマに首突っ込むんですか?」
負けん気の強い早苗さんが立ち上がって、猿渡警部に向かって俺の心内を代弁してくれる。
連続殺人や凶悪事件ならともかく、
被害者の手前、不謹慎な言い方だけど、
“どっちが加害者だったか?”を調べるだけの単純なヤマの今回の事件になんで・・?



