side 紘基


あの感じ・・・絶対西荻に何かする気だ。



俺が行っても今は良くないしな・・・。



西荻がよく話している・・・菊池佳音だったか?



アイツに、様子を見に行くように伝えよう。



俺が話しかけると、かなり驚いたようだ。



だけど、西荻のことを話すと、目の色が変わった。



「なっちゃんに何かする人は許さない・・・。」



教えてくれてありがとう!とダッシュで中庭に向かった菊池を見て、ちょっと危機感を感じた。



アイツ・・・西荻を巡っては、ライバルかもな。



目が『恋してる!』って目だった。



思わぬライバルの登場と、佐々たちの質の悪さに、頭を抱えたくなる。



俺は1つ、大きな溜息をこぼして、回診に向かった。



・・・そういえば、西荻が昼休憩に中庭に来て欲しいって言ってたな。



今日は昼休憩、必ず取らないとな。