「お兄ちゃん。おはよ」 お兄ちゃんの朝は、はやい。 わたしのお弁当と夕食の準備をしなきゃならないからだ。 朝ごはんは、自分で用意して食べられるようになった。 「羽那(はな)、今日は少し遅くなるかもしれない」 「うん」 「なにかあったら、すぐに連絡すること」 「うん」 ママは、3年前に、死んだ。 それから、お兄ちゃんと2人で暮らしてきた。