そう難しくもなかった。 あの女に初対面を装い接触することも。 あの女を僕のトリコにしてしまうことも。 女ひとり、バラして隠すことだって。 これで、キミが、救われる。 キミが傷つけられずに済む。 そう思うと、力が湧いてきた。 とても清々しい気持ちになれた。 なにも僕は人が殺してみたかったわけじゃない。 猟奇的なシュミは、ない。 どちらかというと血が苦手だ。 それでもキミが幸せになれるなら、殺人行為にすら、躊躇いを感じなかったんだ。