キラキラと、輝き、空を舞う純白の羽根が翼の白さと、柔らかさを、彷彿とさせる。

バサっと、音を立てて、両翼で隠れていた蓮が姿を現わすと、そこには、銀髪の長い髪と、青い瞳をした、蓮の姿があった。

俺はしばらく、別人のように変身した、蓮の姿に腰を抜かしていたものの、その、人間離れした美しさに、思わず、見惚れていた。

「 悠真。」

声はいつもの蓮と変わらない。

「 何か思い出せないか? 」

揶揄うかのように、俺の頬を手の平で蓮が触れる。

見惚れていた俺は、ハッと、我に返った。

「 れ、蓮!お、お、お前!」

「 ほん、本物のっっ!」

( 天使ーーーっっ!!!? )

「 !!…っっ… 。」

本物の天使らしき、姿をした、蓮を目の前にした俺は、続く言葉が出てこなく、急な展開に、頭の中がパニックっている。

それを見て、小気味良く微笑んでいる。蓮。

しばらくして、冷静さを取り戻した俺に、蓮は問い掛ける。

「 何か、思い出せないか? 」

「 何かって、何だよ? 」

「 …そうだな、」

「 例えば、…」

蓮が、何か、言いかけた時。

ドォーン!!

ガシャガシャガシャーッ!!

保健室の外側の窓ガラスが、衝撃音と共に崩れ落ちてきた。

「 な、なんだ!? 」