「ねえ凛斗」 「ん?」 「お願いがあるの」 「・・・お願い?」 急に真剣な表情になったナナに思わず身構えた。 別れてほしいとかいわれるんじゃないか? もう俺は必要ないっていわれるんじゃないか? 「わたしを撮って」 「・・・え?」 返ってきた言葉はいまいち理解ができなかった。 だっていままでだって散々撮ってきた。 少なくともこの1年で1番撮ってきたのはナナだ。