* 「凛斗くん今年もきてくれてありがとうね」 「いえ」 お墓につくとすでにおじさんとおばさんがきていた。 「咲良、凛斗くんがきてくれたよ」 お花を供え、お線香をあげる。 「あれからもう2年たつのね」 「はい。長いようであっという間だったような気がします」 「そうね。いまだに受け入れられていないんだけどね」 おばさんは空を見上げて涙をぬぐった。 「俺もです」 目をつぶって手を合わせる。 そして心の中で語りかけた。