* 「せんぱーい!」 「千夏ちゃんきてくれたんだ」 「当たり前じゃないですか。先輩の晴れ舞台なんですから」 「はは、ありがとな」 「あ、はいこれ、どうぞ」 千夏ちゃんは持っていた大きな花束をくれた。 すごく綺麗な花。 俺にはもったいないほど。 「本当にありがとな」 「いえ。先輩の夢叶いましたね」 「ああ。長いようであっという間だった気がする」 「あれからもう10年近くたちますもんね」 「そうだな」