恋愛(学園)
完

- 作品番号
- 1607548
- 最終更新
- 2020/06/26
- 総文字数
- 17,008
- ページ数
- 30ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 14,257
- いいね数
- 3
抵抗はちいさく 表情はやさしく
瞳はきみが色付けて
そのまま逆さまに もっとずっと
お行儀よく 沈んでいけ
〖 20, 06, 26 〗
目次
この作品のレビュー
◇
得しかしねーお願い、火サスみたいな崖、海に飛び降りて、繋がったままの手。
強烈かつ鮮烈な告白、夏のあつさのせいにしなきゃ許されないような、そんな。
「落ちてきてほしい、って願望」
その保科くんのセリフに落ちたのは私の方でした。
ゆきみちゃんのモノローグ部分から、言葉回しやテンポ感が好みでぐいぐい惹き込まれて、最後はふたりと一緒に落ちていく感覚を味わわせていただきました。
ゆきみちゃんも保科くんもお互いに素をみせられる、みたいと思う、そんな関係が好きです。
ゆきみちゃんの沈んだ先は海、それから保科くん。これ、保科くんの思うつぼ、でしょうか。
青春と夏らしさを感じつつ、海に飛び込みたくなる素敵な作品でした。またあつい日に読み返したいです!
この作品の感想ノート
朱野 くれる様
はじめまして。
おすすめ欄から来ました。タイトルに惹かれ、そして表紙にそそられ、読ませていただきました!
タイトルの沈んでよ、ってどこに、なんで。そんなふうに好奇心をくすぐられ、ページをめくってみたら、青々とした世界観がまず印象的でした。独特な言葉のチョイス、ゆきみちゃんのゆるい毒のような会話とテンポが、読み進めていくたびに好きになっていきました。
ラストに近づくにつれて、ゆきみちゃんの気持ちや、保科くんの言動の意味が、それこそ海の中に沈んでいくみたいにわたしの感情に深く深く流れてきました。ああ、沈むって、そういう意味だったんだ。そうわかったらなぜかほっとしたし、笑みがこぼれました。
かわいくないところがかわいい、って、自分しか知らないゆきみちゃんを愛おしく思ってるってことなのかな、と勝手に自己解釈してニマニマしております。
一緒に落ちてよかった、手をつないだままでよかった、ふたりがくっついたことにわたしも得しかないです。読了後、しみじみとそう思いました。
すてきなお話をありがとうございました!
ゆきみちゃんと保科くんの青春がこれからも愛おしいものでありますように❁⃘*.゚
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