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 とはいえ、卒業式とか、ちょっとテンションが高くなれば

 つい、うっかり、ぽろっと、好きだとかこぼしてしまうわけで。


「ごめん」


 フラれるとかそんなのは、わかってたけど。

 いや、春からも同じ中学なんだけどとか。

 とはいえ、それで黙ってどうにかやり過ごせてしまうほど

 12歳は大人じゃなかった。


「中学も一緒だし、またよろしく」

「おー、部活どうすんの?」

「運動はしない。青井はどうせ陸上部でしょ?」

「うん、短距離やりたいから」


 ごめん、とよろしく、で一つの区切りだったのは今も何となく思ってる。


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