「……想像以上の話でビックリし過ぎて…」

「うん…だって、私も未だに信じられないもん」

「葵が、男性が苦手なのも話したんだよね?」

「うん。でも、2年間見ていてくれって…」

「蒼の気持ちは本物なんだね」

「エッ?」

「だって、そうでしょう?きっと、蒼の周りには沢山女性がいて出会いなんていっぱいあるはず」

「確かに」

「しかも、人気絶頂のアイドルは恋愛なんて自由に出来ないはずなのに、葵の為にも頑張るんでしょう?しかも、男性が苦手って話しても気持ちは変わらない。凄いことだよ」

「でも、だから何で私?って思うの」

「そう?私は蒼の気持ち分かるよ」

「エッ?」

「葵は、ストーカー男と会社の先輩達のせいで、今は目立たない様にしているけど、どんな地味な格好してても、魅力的だよ」

「真子~」

「私は、葵の仕事を真面目に取り組む姿を見て、自分も頑張ろうと思えるし、困っている人がいたら然り気無く助ける姿に感心するし、私も葵の優しさに何度も助けられてるよ。内面の優しさが葵からは出てる。見る人が見たら分かるんだよ」

「そんな事いってもらえるなんて…」就職した頃は色々あり過ぎて、人間不信と男性恐怖症になり何で私ばかりと思った事もあったのだ。