「何が…友達だ。
その子のナイトを気取っているつもりかもしれないけど、皆で寄ってたかって静綺を責めて…この子の気持ちを考えろってあんたは言うけれど、あんたは静綺の気持ちを考えた事があるのかよ。
あいつがどれだけ悩んで苦しんでここまで来たか分かってんのか?自分の言いたい事を口にするのは結構だけど、もう少し相手の気持ちを考えて行動しろ。
俺を見せびらかしたかっただぁ?調子に乗ってるだぁ?お前の目に静綺がどう映ってるか知らねぇけど、あいつは少なくとも誰かを落として自分を上げようとするようなどっかの女みてぇにずるい女じゃねぇよ!
クソガキがッ。これ以上俺の前であいつを侮辱するような事があれば絶対に許さねぇからな」

それは心からの本音だった。

Is this love?

どうして俺がここまで彼女を気にかけるのか。
それが恋だという事に鈍感な俺自身も実はもう気づいていた。
この俺があんな一般人に恋だと?
そんな不思議な感情に振り回されている自分が確かにそこには居たんだ。