「それにその譲っていう男は目も悪い上に頭も悪いみたいだな。
お前のような女が陰でこそこそとそのしおりとか言う悪女に意地悪するわけねぇじゃないか」
意外な言葉の連続に思わず目を丸くする。てっきり笑われて貶されるとばかり思っていたが……
こいつ私を肯定している…?まさか……。
「だってお前って確かに小生意気そうな顔はしてるし、性格も可愛げない所ばかりだけど…
本当は優しい人間じゃん?」
思わず顔が熱くなっていくのを感じる。それは照れているとかそういう事ではなくって…
ただただ単純に、涙が出そうな位嬉しかった。自分で自分を性格が良いとは思った事はない。けれどずっと悲しかったのだ。
譲からの言葉もそうだけど…それは私の被害妄想だったのかもしれないけど。友達だと思っていた人に私がたっくんに振られたからと言って、しおりに意地悪をするような人間に思われたのがショックだった。
けれど目の前にいる意地悪な男が私の事をここまで肯定してくれるなんて、夢にも思わなかったから。思わず涙が出そうになった。
「まさかお前……そのたっくんとやらという超絶不細工男に振られたからって整形したいとかほざいてたのか?」
勝手に超絶不細工男に認定されるたっくんも不憫だけど…。
「まぁ…本気ではなかったですけどね。でもしおりはすごく可愛い子なんですよ。だからたっくんや譲が好きになったのも分かるっていうか…。
それに性格もすごく良い子なんです。私がたっくんを好きになった時も応援してくれて…」



