涙の先にあるのは、きっと

手紙を破り捨て、私は泣き続けた。過呼吸を何度も起こして、吐きそうになってもそれでも泣き続けた。

三人の旅行先はハワイ。二週間は帰ってこないらしい。二週間ぶんの食事代は置かれていない。私の少ないお金で二週間生きられるのかな?不安と悲しみからまた呼吸が荒くなる。

泣き疲れて涙が乾いた頃、もう外は真っ暗だった。お腹空いたな……。何か買いに行かないと……。

フラフラした足取りで私は近所のコンビニへと向かう。でも所持金は五百円程度。これで二週間どうやって食べていけばいいんだろう。

何度も死にたいと思っても、生きたいと思ってしまう。私はなんて臆病なんだろう。

「お腹空いた……。もう盗っちゃおうかな」

まともに食事を取っていない私には、コンビニに置かれている何もかもがおいしそうに見える。私は死んだ目でおにぎりに手を伸ばす。すると、その手が強く掴まれた。

「愛、ちゃん……?」

愛ちゃんが真剣な顔で私の手を強く掴んでいた。どうして止めるの?盗まなきゃ私は二週間ももたないよ……。