涙の先にあるのは、きっと

不思議だな。あれだけ緊張していたのに、もう全然不安じゃない。リラックスしてきたからか、だんだん眠くなってくる。

「コップは片付けておくから、もう寝なさい」

お父さんに言われ、私はコクリと頷く。そして「おやすみなさい」と言って与えられた自分の部屋へ向かった。



次の日、私はドキドキしながら椅子に座って血のつながった家族を待っていた。私は家に帰ってきている。隣には愛ちゃんたちもいた。

「大丈夫だよ、リラックス」

愛ちゃんがそう言って私を落ち着かせてくれる。私は何度も深呼吸をした。

「亜梨沙、髪を結ってあげるわね」

お母さんが私の髪をアレンジし始める。お母さんたちは私に可愛い服などを買ってくれた。今日着ているシャツと青いスカートもお母さんが買ってくれた大切な服。

「ただいま〜!ってきっと死んでるわよね」

「そりゃあそうだろう。二週間まともに食べられないだろうから」

「死んでたら面白いよな!」