「ううん、残らないと思うって」 「よかった……」 桜夜くんは安心したように息を吐く。 ……心配してくれてたんだ。 「……よし、じゃあ行こうか」 「すぐ行くの?」 「うん、車待たせてある」 桜夜くんはそう言って私の手をギュッと握って家をでた。