逢坂先生の言う言葉には重みがあって私の心に深く突き刺さった。 「よし。とりあえず毎日塗り薬を塗って、しばらく安静にね」 「……はい。ありがとうございます」 「ありがとう、桔梗! 助かったわ」 「いいえ。またね、蘭ちゃん」 優しく笑う逢坂先生に私はペコッとお辞儀をして海桜さんと一緒に院長室をでた。 「良かったわね、痕が残らなそうで」 「……はい。本当にありがとうございます」