「……この子ね、橘組の若頭がトップのチームの姫だったのよ。この傷はその人にやられたみたい」 「橘組……? 僕達で潰したはずじゃ……」 私の代わりに事情を伝えてくれた海桜さんに対して逢坂先生は信じられないような顔をする。 「私たちは降伏させただけで橘 理人を殺したわけじゃないから……橘組も諦めてなかったみたいね」 そう言ってはー……と海桜さんはため息をつく。 「……なるほどね」