「……よろしく。海桜から話は聞いてるよ。桜夜くんところのQueenなんだってね」 「は、はい……」 Queenになったのなんて昨日の話なのに情報が回るのが早いな。 「それで今日は傷が酷いって聞いてるんだけど……本当に見えてるところだけでも痛々しいね」 「……すいません……」 「謝ることないんだよ。君はまったく悪くないんだし怪我を治すのが僕達の仕事だから。来てくれて嬉しいよ」 逢坂先生はそう言って私の腕に触れて診察をした。